トラベラー(Traveller)はNo Man's Sky に登場する架空の生命体。
概要[]
「たった今君に見せたもの... それはすでに君の中にある。
私たちはみなこの記憶を持って生まれる。
たとえそれを失った理由を知らないとしても。
私たちはトラベラーだ。 第四の種族、世界の発見者だ。
自分が他とは違うと認識するのに、 どれぐらいの年月を要した?
目覚めた瞬間から、 君は何かを感じ取ったはずだ。 私と同じく。」
―アルテミス (星々の中で独り)
v1.3で追加された第四の種族。
他の三種族とは一線を画しており、支配星系もなく、評価ランクも存在しない。プレイヤーと同じ言語を使用しているため、新たに言語を覚える必要もない。
宇宙ステーションや惑星上の施設といった、生命体がいる場所で、稀に他三種族と置き換わって佇んでいることがある。
会話前にゲームを再起動すると、他三種族に戻ってしまう場合がある。逆に、通常の生命体がいる場所で会話前にゲームを再起動すると他三種族から置き換わって出現することもある。
歴史[]
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トラベラーは、アトラスの意志によって生み出され、自分たちの正体を知らず、終わりのない孤独と放浪を宿命づけられた者たちだ。ある者は自分の正体を、ある者は同胞を、ある者は宇宙の真実を求めて放浪を続けている。
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「第四の種族」「トラベラー」とは彼らの総称であるが、その容姿はまるでそれぞれが別の種族であるかのように、共通点に欠けている。体は光り揺らぎ、ホログラムのようにも見える。
彼らの言葉によると、本来トラベラー同士は出会う事も会話を交わすこともできないはずだったらしい。世界を違える者が交流する影響か、彼らとの会話は雑音が混じり - zzrttkkt - どこかずれて成立していない。
アルテミスが、アポロが、ナルがそうであるように、プレイヤーもまた彼らトラベラーの一人である。
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死亡地点[]
宇宙ステーションや地上の施設にいるトラベラーNPCとは会話で少数のナノマシンクラスターとユニットを交換してもらったり、資源を物々交換できるが、100ナノマシンクラスターを支払って「行き方を教えてもらう」を選ぶと、「未知の死亡地点」の位置を教えてもらえる。
未知の死亡地点にはトラベラーの墓標が浮かんでおり、これにアクセスすることで、ポータルの起動キーである16個の象形文字のひとつを入手できる。ここにセーブ用ビーコンなどを残しておいて、あとで戻ってくると再び学ぶことができる。
メニュー画面からガイドページのカタログ、ポータル項目に入手した象形文字が追加されているのでチェックしてみよう。
しかしながら、メインミッション「浄化」にて、強制的に集めることになる。先行して集めても無視される。アルテミスミッションを進める気があるならここで必死に集める意味はない。
- 「死亡地点」があることからわかるように彼らは既に死んでいる。とはいってもトラベラーはそれで終わりではないようだ。実際の彼らは生きていた時の姿とは異なり、機械の体になっているはずだ。それを外見変更モジュールで隠していると考えられる。
- 彼らは死んでいるからこそプレイヤーの世界に現れていると考えられる。トラベラーは一つの世界に一人しかいないことになっているからだ。v1.3以降このルールは次第に崩れて行っているが、それはスペースアノマリーのような特別な場所かトラベラーの中でも特殊な存在であるプレイヤー同士に限られているのかもしれない。
人物[]
アルテミスミッション[]
アルテミス(Artemis)[]
「初めて天界に辿り着いた時、何が起こるのか
見当もつかなかった。美、謎、冒険、危険。
ついにここまで来たのだな、そうだろう?」
―アルテミス (星々の中で独り)
- 探検家アルテミスは、銀河の中心に向かうよりも同族との邂逅を求めて旅をしていたトラベラー。彼が最初に登場するときのミッションタイトルは「星々の中で独り(Alone Amidst the Stars)」。
- 記憶もなく惑星上で目覚めたプレイヤーキャラクターとは違い、自分が何者なのか・トラベラーとはどんな存在なのかを多少理解しており、その経験をシェアしてくれるつもりらしい。そのかわり、太陽のない異常な星系からの脱出を助けてほしいと持ちかけてくる。他者を探していた冒険者が、自分を見つけてもらう遭難者に変わってしまったわけだ。経験者だが自由を奪われているアルテミスと、行動の自由は利くが知識がおぼつかないプレイヤーキャラクター。どちらにとっても幸運なめぐり合わせだったのかもしれない。
- アルテミスミッションを進めるといったん音信不通になり、のち両者とも想定していなかった、意外な結果に辿りつく。しかしトラベラーはそれで終わりになる存在でも無かったようで、プレイヤーキャラクターはさらにその後に関わることになる。
- 祭司ナーダや専門家ポーロが友人と呼ぶトラベラーのひとりでもある。とくにポーロは、プレイヤーキャラクターではなくアルテミスが来る予定だったと述べる。対してナーダは「ナーダも番号は知らない。知り合いではないのか?」とプレイヤーキャラクターのフレンドか何かと思っている様子。どちらにせよふたりの言い方からすれば、アルテミスは本来スペースアノマリーに入れたはずらしい。v2.0以降のスペースアノマリーはたくさんのトラベラーが滞在可能な場所。同族との邂逅を求めるにはうってつけ、望みは簡単に叶えられたはずだ。それがなぜ独りで遭難しているのか。日本語訳の都合か情報が錯綜しているが、この辺はネクサスが後付けのため生じた部分でもあるだろう。アルテミスはv1.3の時代に事故に遭っていたのだから。
- ナーダの側もミッション中、アルテミスの結末を知っているはずなのにそれをうまく考えることができない、といった、ナーダ自身にも不可解な認識をこぼす。そもそもアルテミスとナーダ・ポーロが知人だったのは、いつ、どの生においてだったのか。作中人物からは思考しようがない、そんなメタ的なところに混乱の原因がありそうだ。
- アルテミスの全身像は、ホロターミナスを使った通信中に見ることができる。v1.5以降のプレイヤーキャラクターとは全く違う装備をしており、とくにバックパックは小ぶりな、角ばった形になっている。この形状は、本作リリース当初から三人称視点が強化されたv1.5前までのあいだ、アイテムケース画面右に表示されていたもの。アルテミスがv1.3宇宙のトラベラーであることを示している。
アポロ(Apollo)[]
「私たちは種族ではない。
ここにいる他の生き物とは違うんだ。ああ、おかしいよな。
都合のいい妄想なんかじゃない。これが現実なんだ。」
―アポロ (ゴースト・イン・ザ・マシーン)
- 冒険者アポロは、アルテミスの知人。親しい仲でもなかったようだが、アルテミスが混乱の中で思わず名を呼ぶような関係ではあったようだ。アルテミスの遭難には幾らか責任を感じている様子。憶測にすぎないが、ポータルの乱用をそそのかすなどして遭難のきっかけを作ってしまったのかもしれない。あるいは名前の由来通り、双子の兄妹・姉弟のような出自があったのかもしれない。アポロはアルテミスの現状を、ポータルやセンチネルの影響によるものと分析し、その線で捜索を進めようと提案してくる。危険な仕事になるからと、プレイヤーキャラクターに自己強化や拠点整備を推奨し、その根回しをしてくれる。
- とはいえ普段の彼は、アトラスや世界の謎に挑むことはせず、他のトラベラーと交わることもなく、必要以上に期待もかけないで過ごしているらしい。そしてビジネスだけを考えている。初対面のとき彼は「おかしな夢などどうでもいい」という。おそらくアルテミスの願望「他トラベラーとの出会い」のことだろう。彼は自身がトラベラーであることそのものを無視しているようでもある。星に名づけることもスキャンすることも彼はしていないという。
- アポロは機械の体をしている。彼の肉体は過去に失われ、既にその復讐は済んでいると言うが、詳しい事情は語られない。彼が初めて登場するミッションは「ゴースト・イン・ザ・マシーン(Ghosts in the Machine)」。ヴァイキーンのナル(Nal)が-ナル-(-null-)として復活したと安直に考えるのはミスリードで、復活したのは実はアポロの方だったという可能性もないわけではない。もしそうなら老いたハークが自らを引き裂いて命を絶ったという話も怪しくなる。この時のハークの絶叫は銀河中に轟いたというが自ら命を絶つ誇り高いヴァイキーンがそんな絶叫をするのか?という疑問があるからだ。とはいえ今のところ確たるものはない。
- アポロは祭司ナーダが知らないトラベラー。そのためナーダはアポロのことを、深紅の敵対勢力(が何なのかは不明だが)が送り込む一種のスパイ、ハニーポットではないかと危惧している。基本的にいかなるトラベラーをも検知し歓迎してくれるスペースアノマリーとしてはちょっと珍しい態度。
- アポロの側でもナーダやスペースアノマリーをまるで意識していない様子。アルテミスミッションの展開上、プレイヤーからアポロへとかいつまんだ説明はするが、その後なんらつっこんだ追求はしてこない。カネと技術に目のない彼がv2.0以降のスペースアノマリーに興味を示さないというのは、少し不思議ではある。アポロの賑やかでリアル志向な宇宙暮らしからすれば、スペースアノマリーは奇特な漂流者、寂れたオンボロ船ぐらいにしかイメージできていないのかもしれない。あるいは彼も実は、宇宙の齟齬と記憶の混乱を受けているのかもしれない。
-ナル-(-null-)[]
「教えてくれ... 命には終わりがあると知ってなお、
生きることに意味はあるのか?」
― -ナル- (最初のトラベラー)
- -ナル-は長い時を生きてきたトラベラー。彼が最初に登場するときのミッションタイトルは「最初のトラベラー(The First Traveller)」であり、これが真実とすれば最古のトラベラーということになる。
- 自らの魂をマインドアークに収めて機械の体で生存していたようだが、どのようにして本来の体を失ったかは明らかになっていない。「null」というのはデータの実体が無い(あるいは空のデータである)ことを意味するプログラミング用語。つまり彼は命や肉体だけでなく、自分の名義まで一度抹消されたあとを生きているのかもしれない。ナーダによれば彼は「他のトラベラーに語りかける。いつもそうだ」。そう言われると何やら過去の亡霊じみた存在でもある。
- アルテミスミッション中盤で現れ、ぶっきらぼうにプレイヤーキャラクターへ助力してくる。のち現世の情報収集をプレイヤーキャラクターに頼んでくる。本人いわく、彼があの体で動き回るとセンチネルを尋常ではないレベルで刺激しかねないらしい。彼はそれ以外にも何か大きな秘密を抱えており、表舞台へ出るわけにはいかないようだ。彼の過去はアルテミスミッションを進めるなかで奇妙な再生により浮かび上がってくる。だがすべての謎が明らかにはならない。
- 年齢不詳の超々々大先輩であり、生命体の言語をすらすら翻訳してくれるほど博識。彼にとっては既知の事柄が多いせいか、プレイヤーに対して尊大な物言いをしがち。だが総じて、彼との会話の要点は、上下関係や知識量ではない。彼の解釈とプレイヤーの解釈が一致しないという点に、協働の意義が生じている。
- プレイヤーキャラクターは良くも悪くもアトラスに導かれ付きまとわれ続けているが、対して-ナル-は、もうアトラスから見放されているフシがある。機械の体に新生したからか、別の理由によるものか。そもそもプレイヤーキャラクターと-ナル-との接触自体、アトラスによる介入・配役じみている。-ナル-自身は当初、プレイヤーには何のつもりも無いだろう、ポータルの摩訶不思議な作用による偶然が引き越したものだろう、と装うような言いかたをするが、のちには偶然が必然であるとの確信を深め、代役たるプレイヤーキャラクターへ予言者めいた非難をあらわにしはじめる。
- そのさい彼は、自分が消されることは多くのものが報われずに消えるのに等しい、という見解を示す。かつてある銀河内の全てを探索し尽した彼は、それらの記憶の保持者を自負している(じつはナーダも似たようなことを言う。しかしナーダの場合はプレイヤーの選択や宇宙の寿命に抵抗しない主義らしい)。どうあれプレイヤーキャラクターは限られた時間で行きずりのバージョンを謳歌するまでだが、-ナル-はそれとはかなり異なる視座で宇宙を見ているようだ。良く言えば、宇宙規模に義理堅く責任感の強い、剛直な人物。ゆえにその使命感は価値観の違いともなり、記憶を持たず変化に柔軟なプレイヤーとは対立せざるを得ない。
- ナーダは-ナル-のことを「消えた友人」と呼ぶ。-ナル-はスペースアノマリーよりも古い存在のようだが、一応ナーダとしては異端者どうし、コンタクトを取ろうとしてみたらしい。しかし「最初か最後か」という挨拶にすら-ナル-は答えず、ナーダは無視されてしまったそうだ。ナーダはこれもひとつのパターンだと言う。スペースアノマリーに関わろうとしないこのようなトラベラーの例は、アポロも含め、一定数存在しているのだろう。ポーロも見た光景を共有してもらえなかったとのこと。秘密を多く抱えている-ナル-にとって、スペースアノマリーは近寄りがたい場所なのかもしれない。
- たんに古いトラベラーの特徴にすぎないのかもしれないが…彼のエクソスーツは、胸下から股下にかけての部分が、アルテミスのそれとよく似た形状になっている。なお神々しい電球頭のルーツは、週末ミッション第2期のWeek34で少しだけ明らかになっている。
スペースアノマリー[]
詳細はスペースアノマリー参照。
- イテレーション:アレス
- イテレーション:ヘリオス
- イテレーション:クロノス
- イテレーション:ジェミニ[1]
- イテレーション:ヘスペロス[1]
- イテレーション:マーキュリー[1]
- イテレーション:テティス[1]
- イテレーション:アリアドネ[1]
- イテレーション:ヒュペリオン
- イテレーション:セレネ
- イテレーション:エオス
- イテレーション:ペルセス
週末ミッション[]
アステリア(Asteria)[]
- トラベラーの英雄アステリア(Asteria, the Hero-Traveller)。世界の狭間にある裂け目を破った最初の一人という。既に死亡しており、魂はマインドアークに収められ、その墓標からは知識が得られるという。
- 墓標を訪れたプレイヤーにアステリアは不吉な裏切りの予言を残すのだった。
「アステリアは私が裏切られることになると言う。 私が裏切り者になるとも言う。」
―週末ミッション シーズン2 (週末ミッション)
「アステリアに捧ぐ
アーカイブには何千行もの詩が残されている。アステリアと呼ばれるトラベラーの記念碑だ。
トラベラーの英雄、ハークの剣の使い手、アステリアよ、歌え
終わりなき戦いの歌を、喪われしアトランティドを悼む歌を
慈悲と待望の歌を。その者は予言を成就した
アトラスに創られ、遣わされ、エーロンを襲い、恐怖を打ち倒し
世界の果てで暗黒を見出し、ヴァイキーンの側についた
トラベラーの海賊、第一の者の友、天の味方!」
―惑星アーカイブ(ヴァイキーン) (巨大なアーカイブ)
- アステリアはギリシャ神話における女神の名前。
名前のみ明らかになっているトラベラー[]
- 最後の民の仲間ナルキッソス(Narcissus, ally of the Last Spawn)
- ラザラス(Lazarus)
- ヒルデブラント(Hildebrand)